宅建合格後、行政書士に挑戦はあり?【結論:止めとけ】

2020年宅建に合格後、果敢にも2021年6月から行政書士試験に挑戦。
勿論、玉砕。(160点 択一:138点 記述:22点)
結論から言いますが、
宅建合格後に行政書士に挑戦しようかなと軽く考えている人に止めとけと言いたいです。
かなり真剣に勉強しましたが、宅建とはケタ違いの難しさでした。

    まず落ちた理由を自分なりに分析。

  • 肢別のみの勉強だった。(試験前は模擬本を解いたが)
  • 行政法を浅くしか勉強してなかった。
  • 記述が書けなかった。
  • 肢別のみの勉強だった。

    色々行政書士の勉強を調べると肢別を勉強している人が圧倒的に多い。これは真似るべきと思い、即購入。時間もないので、この本と心中覚悟で勉強する。
    結果として、行政法は10回、民法は15回程度回す。その他は5回程度。
    なぜこの勉強方法がダメだったのかを分析すると、合格者の方は肢別を勉強しながら、判例や六法を広げて、問題の周辺知識も身に着けている。僕は問題をひたすら解いていたが、知識が無いため、変化球が来ると分からなかった。判例や六法で詳細を勉強する時間はなかった。

    行政法を浅くしか勉強してなかった。

    行政書士の試験で一番メインとなる科目である行政法。肢別でかなりの時間を費やしたつもりであったが、表面をサラっと勉強しただけでは到底太刀打ちできないことが分かった。特に行政総論の判例は、全然見たことがないし、判例の読み方すら分からない状態であった。

    記述式が書けなかった。

    肢別中心で勉強していたので、記述をほとんど勉強していなかった。というより、面倒だった。理想は記述抜きで180点だが、これは恐らく秀才でないと出来ない芸当。凡人の僕はある程度、記述が取れないとこの試験は突破できない。しかし、記述を徹底的に勉強する時間はなかった。

    正直、宅建合格しただけでは対応できない法律のレベルでした。
    僕の考えが甘かったです。

      まず整理しないといけないことは

    • なぜ行政書士をとるのか
    • 勉強時間をある程度確保できるか
    • モチベーションを維持できるか
    • なぜ行政書士をとるのか

      僕の場合、理由はなんとなくでした。宅建合格後、何を勉強するかって考えて行政書士が手ごろだったという理由です。
      あとは、先生と呼ばれてみたいという浅はかな理由もありました。
      僕の大きな目的は本業以外でお金を稼ぐことでしたので、行政書士は悪い選択ではないですが、
      せっかく宅建を取ったのだからまず宅建士を活かした副業をしてもよかったのではと後悔しております。
      時間をムダにしましたが、現在は行政書士を諦めて、副業で賃貸営業やってます。
      もっと早めに副業に専念しておけばと後悔してます。
      まず、目標を明確にして【なぜ行政書士なのか?】を考えた方がよいです。
      行政書士にこだわらずとも宅建を活かしてお金を稼ぐ手段はいくらでもありますので。

      勉強時間をある程度確保できるか

      宅建は隙間時間でなんとか取れましたが、行政書士はそうは行きません。
      なんとか600時間をひねり出しましたが、合格には到底たどり着きませんでした。
      科目は、基礎法学、憲法、行政法、民法、商法、一般知識です。
      メインは民法と行政法ですが、民法はやればやるほど分からなくなるし、
      行政法は面白なく、ハッキリ言って苦手でした。
      一般知識は、範囲が膨大で勉強すべきではありませんが、足きりがあります。
      商法も、足を突っ込むととんでもない勉強量が必要です。
      憲法は最後の最後まで分かりませんでした。
      僕の肌感覚でいうと、1000時間は勉強時間が必要かと思います。
      サラリーマンをしながら、その時間を確保出来るかを考えるべきです。

      モチベーションを維持できるか

      あとはモチベーションを維持できるかです。
      長丁場になりますので、絶対ダレます。
      サラリーマンなので仕事がきつく勉強したくない日もあります。しかし、一回勉強を止めると次の日もしません。
      このモチベーション管理が一番ネックです。(正直、肢別の回転は苦行です。)

      結論
      宅建合格後に行政書士を受けてみようかなと軽く考えてる方、止めといた方がよいです。
      まずは、自分の目標を明確にして、その上で絶対行政書士でないとダメって思うなら良いですが、
      僕のようになんとなくって感じで選んだら、時間のムダになります。
      せっかく宅建を取ったのでしたら、不動産に関わる副業をして稼いだ方が良いと思います。

      単にお金を稼ぎたいのであれば、行政書士試験を取るなど回り道をしないで
      宅建士の資格に関わる不動産の仕事をするべきです。

      資格を取り出すとどうしても
      これもほしい、あれもほしいとなる気持ちも理解できます。
      僕も宅建を取った後はそうでした。
      そしてとんでもないものに手を出したのだと感じました。(1年で撤退を決意しました。)

      資格ばかり取っても、それを活かさなければ何の意味もないです。
      不動産関係の副業を始めて、やっと宅建士を取ってよかったと実感しております。
      資格コレクターは、それはそれで良いですが、
      まず宅建士を活かした上で、
      行政書士の資格が必要だと感じた時に狙えばよいのです。
      資格コレクターの傾向としては、宅建→行政書士→司法書士とドンドン難しいものに挑戦していきます。
      素晴らしいことだと思いますが、資格はお金を稼ぐための手段であり、
      資格を取ること自体が目的ではないと僕は気づきました。

      気づくのに一年ほど費やした僕のように貴重な時間をムダにしてほしくないので
      宅建に受かって行政書士を受けようかなと軽く考えてる方に対して少しでも参考になればと思います。
      特にお金を稼ぐために宅建を取った人が宅建でお金を稼ぐ前に行政書士にトライしようと考えてる人は、
      一度宅建で副業をトライしてからでも遅くはないと思います。

      行政書士の佐藤先生の動画を付けますので
      参考にしてください!(サムネは怖そうですが優しい先生でございます。)

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ジータ
初老が資格や転職などに挑戦しております。 合格:通関士 TOEIC 820点 英検準一級 宅建←2回目で合格 (不合格:簿記3級 中小企業診断士←2次で玉砕) また初老で転職もしております。(3回転職経験有。すべて成功とは言い難いですが。。笑) 現在中国語を勉強するか悩み中。